多くの患者さまは医科がそうであるように、歯科でも健康保険で最善の治療が受けられると思っていらっしゃいます。
実は医科と歯科では保険適応と認められる範囲について、大きな差があります。
医科では、たとえば内視鏡手術・腹腔鏡手術・カプセル内視鏡・生体肝移植など沢山の最先端治療が認められています。つまり医科では新しい治療法でも保険適用が認められやすく、健康保険で概ね「最善の治療」を提供することができます。
ところが歯科の場合、新しい治療方法が健康保険でほとんど認められていないのが現状です。
インプラントやレーザーなどの最新治療は保険では認められず、むし歯治療で奥歯につめる材料は何十年も金銀パラジウム合金のまま。適合性、金属アレルギーに対する安全性などの優れた材料があるにも関わらず、セラミックやゴールドなどの材料が保険で認められる気配は一向にありません。
つまり、歯科の場合は健康保険で昔から変わらない「最低限の治療」しか提供できないという、医科とは大きな違いがあります。